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その羽アリ、ひょっとしたらシロアリかも?羽アリがシロアリかどうか確認する方法を解説
- シロアリ駆除の豆知識
- 2019.03.27
時期になると、どこからともなくやってきて不快感を与える「羽アリ」ですが、実は見た目の不愉快さ以外にも被害をもたらす「シロアリ」である可能性も否定できません。そこで、シロアリの羽アリの区別の仕方について解説します。
シロアリだと建物に被害が及ぶ(すでに及んでいるかも?)
もし、確認した羽アリがシロアリである場合、中でも有害な「ヤマトシロアリ」や「イエシロアリ」などの害虫であった場合、建物に被害が及ぶ可能性があります。また、仮にその羽アリが建物の内部から発生しているのであれば、すでにその建物の木材はシロアリの被害を受けた後である可能性もあります。
シロアリは数万~数百万という大群でコロニーを形成しますが、コロニーが大きくなりすぎた場合は一部が羽アリとして巣立っていきます。つまり、その建物から羽アリが巣立っているということは、コロニーが大きくなった後である、つまり食害が進行した後の話であるということなのです。
シロアリの被害を受ける可能性がある、あるいはすでに受けた後である可能性を考慮すると、早目に駆除の目途を立てる必要があります。
シロアリと黒アリの区別の仕方
ただし、その羽アリが常にシロアリであるという確証はありません。場合によっては食害を及ぼさない「黒アリ」である可能性も考えられます。黒アリの場合、見た目は問題ですが基本的に食害については考慮しなくて済みます。
シロアリと黒アリは、どちらも「アリ」と名前が付いていますが、虫としての種類は異なります。そのため、見た目でわかるような違いも存在するのです。
まずは「羽の大きさ」です。シロアリも黒アリも2対4枚の羽を持ちますが、シロアリは前後で同じ大きさなのに対して、黒アリの場合は前方(頭に近い方)の羽が大きめです。
次に「触角の形」です。シロアリは触角が数珠型でまっすぐになっていますが、黒アリの触角は途中で曲がって「く」の字のような形になっています。
他には「体のくびれ」です。シロアリにはくびれがありませんが、黒アリは胸部と腹部の間にくびれが存在します。
羽アリを見つけた時の応急処置は?
羽アリがシロアリだろうと黒アリだろうと、群れを成して鬱陶しい存在であることは間違いないでしょう。ひとまず目の前の羽アリを何とかしたいのであれば、確実な方法としては「掃除機で吸いこんでしまう」のがオススメです。羽アリを捕獲しておけば、あとで業者に駆除を依頼する場合に、その羽アリがシロアリかどうかを手早く判断してもらうことができます。

天田 聡

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