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シロアリにも種類がある!知っておきたいシロアリの種類と見分け方
- シロアリ
- 2019.03.18
「シロアリ」といえば、家を食べる害虫として古くから知られていますが、一口にシロアリといっても種類があります。そこで、シロアリの種類と、主な害虫シロアリの見分け方について解説します。
シロアリは22種類存在、そのうち害虫なのは5種類
実は、日本に生息しているシロアリに分類される生物には22もの種類が存在します。ただし、そのすべてが家を食べるような害虫なのではなく、22種類中5種類が家に害をなす害虫に分類されます。
その5種類のうち、主に家屋に害をなすシロアリとして認識されているのは「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」です。
ヤマトシロアリの特徴
「ヤマトシロアリ」は、北海道を除く日本全土に生息しているシロアリです。日本におけるシロアリによる家屋への被害の8割以上は、このヤマトシロアリによるものであるといわれています。ヤマトシロアリの羽アリの特徴は以下の通りです。
・体長:4.5~7.5mm
・羽の長さ:7mm程度
・群飛する時期:4~5月
・体の色:黒褐色、前胸背板は黄色
・羽の色:淡黒褐色で半透明
・走光性は無い
・巣の特徴:被害箇所が巣を兼ねる、基本的に特別に加工した巣を作らない
イエシロアリの特徴
「イエシロアリ」は、千葉県以西の海岸線に沿った、温暖な地域や諸島に生息するシロアリです。ヤマトシロアリと比較すると、被害の割合はさほど大きくありませんが、生息地域では相応の被害をもたらす害虫として知られています。イエシロアリの羽アリの特徴は以下の通りです。
・体長:7.4~9.4mm
・羽の長さ:11mm前後
・群飛する時期:5~7月の夕方から夜にかけて
・体の色:黄褐色
・羽の色:淡黄色で半透明
・走光性がある
・巣の特徴:被害箇所とは別に、塊状の大きな巣を作る傾向にある
巣の特徴からわかる駆除の傾向
ヤマトシロアリとイエシロアリの特徴はさまざまな点において異なりますが、大きく異なる点として「巣の特徴」が挙げられます。ヤマトシロアリは食べた部分をそのまま巣として利用しますが、イエシロアリは別途大きな巣を作る傾向にあります。
そのため、ヤマトシロアリは餌場(巣となる場所)の環境が悪化すると、コロニーごと新しい餌場を求めて大移動する傾向にあります。
一方でイエシロアリの場合は餌場と巣が異なる場所になるため、餌場をどうにかするだけでは駆除したことにはなりません。屋根裏や土中に巣を作りますので、建物内のイエシロアリだけでなく大元である巣を見つけ出して巣ごと駆除する必要があります。

天田 聡

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