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シロアリの発生原因は何?家にシロアリが発生する3つの原因
- シロアリ駆除の豆知識
- 2019.11.12
「家の中にシロアリがいる!」
「どうしてウチにシロアリがいるんだ!」
家の中にシロアリが発生すると、多くの人が慌ててしまうものです。
確かにシロアリは人間に対して小さくない悪影響を及ぼしますので、無視できない存在ではあります。
シロアリが発生する原因を知ることで、シロアリ被害が発生することを未然に防ぐことが可能なのです。
この記事では、シロアリの発生原因を3つのポイントに分けて解説します。
原因①「シロアリのエサが豊富に存在する」
シロアリは「木材」や「紙」など、木に由来する物を好んで食害します。
建物に木材が使用されていることはもちろん、建物周辺に木材などが置かれている場合には、シロアリのエサが豊富にあることで巣を作られてしまう可能性が高くなります。
エサが豊富にあるとシロアリが近寄ってくる
シロアリに限った話ではありませんが、巣を作る場所として適している場所とは「エサが豊富にある」ことが1つの条件として挙げられます。
生きるため、繁殖するためには「食べる」ことが欠かせないものであり、シロアリにとってエサとなるものが豊富にある環境は巣作りする場所として適しているため、シロアリが発生してしまうのです。
シロアリのエサは「木材」など
シロアリにとってエサとなる物は「木材」など、木に由来する物品です。
シロアリは木の繊維質である「セルロース」を主食としており、自然界においては枯れ木を分解する存在として食物連鎖・生態系における重要な役割を果たしている生き物でもあります。
とはいえ、日本人にとってシロアリは共存することの難しい生き物でもあります。
昔から「シロアリは家を食べる」といわれているように、日本の住宅には木材が豊富に使用されており、この木材も当然ながらシロアリの食料となり得ます。
また、木に由来する、以下の物品もシロアリの食害を受けてしまう可能性があります。
- ・段ボール
- ・新聞紙
- ・古本
- ・木製のガーデニング用品
- ・植物由来の衣類
- ・木製の家具
- ・畳
シロアリが発生しない環境にするためには?
さすがに住宅の木材部分や木製製品、植物由来の物品すべてをシロアリに食べられない素材にすることは極めて難しいことですが、建物の周辺から木に由来する物品を撤去することは難しくありません。
前述のとおり、シロアリは木材や木製製品など、木に由来するものを食べるため、建物周辺から段ボールや木製製品を撤去すれば、シロアリの好むエサの数が減ることになります。
家の周りにこれらの物品を放置していませんか?
- ・段ボール
- ・新聞紙
- ・古本
- ・木製のガーデニング用品
木製のガーデニング用品については、木目調の木製ではない製品に変えることで対応できます。
木材用のシロアリ対策用の薬剤で防蟻しておくこともおすすめです。
可能な限り建物周辺から木に由来する物品を撤去することで、シロアリがエサを探しにくい環境に変えることができ、シロアリの発生を予防することにつながるのです。
原因②「シロアリの好む湿度が保たれている」
シロアリは湿度の高い場所を好むため、侵入経路となる床下などの場所の湿度が高いとシロアリが発生する可能性が高くなります。
湿度を下げる手段を確保し、シロアリが侵入する場所の湿度を低い状態に保ちましょう。
シロアリは湿度の高い場所を好む
シロアリは、湿度の高い環境を好む習性があります。
シロアリは乾燥に弱いため、湿度の高い環境を好んで巣を作る傾向にあります。
適度に湿度を含んだ木材はシロアリたちのエサとなるリスクが高くなり、食害の影響を強く受ける可能性が高くなるのです。
湿度の高い場所とは?
シロアリが好む環境であるかどうか、以下のチェック内容を参考にしてください。
- ・床下の湿度をチェックする
- ・日中の浴室の湿度をチェックする
- ・水漏れを起こしている箇所をチェックする
- ・カビが生えている箇所をチェックする
「カビが生えている」ということは、その場所の湿度が日常的に高いということ、つまりシロアリにとって住みやすい環境であるというサインです。
湿度を下げてシロアリの住みにくい環境にするには?
湿度を下げるためには、換気や日当たりの確保などが重要です。
- ・換気をして湿気を外に逃がす
- ・日当たりを確保して乾燥させる
- ・水漏れを修理する
- ・水気があるのをそのままにしない
特に以下の場所には十分注意しましょう。
- ・湿気のこもりやすい床下
- ・水気の多い浴室や台所
- ・雨漏りしている(可能性のある)屋根裏
- ・木製のウッドデッキ
- ・日当たりの悪い押入れ
- ・畳の和室
- ・玄関
湿度が低ければシロアリが来ないというわけではない
湿度の低さを確保すれば、シロアリが絶対に来ないというわけではありません。
確かにシロアリは乾燥に弱い生き物ではありますが、乾燥している場所で空気に触れずに移動する手段を彼らは持っています。
「蟻道」という通り道を作ることによって、外気に触れなければ移動できないような場所(地面から建物の木材部分までなど)でも移動経路を確保できます。
「ウチの床下は換気できているから絶対にシロアリは来ない」とは思わないようにしましょう。
原因③「シロアリ予防の薬剤の効果が切れている」
シロアリ防除の施工をしている場合でも、施工から5年以上経過している場合は薬剤の効果が切れているのでシロアリ対策効果は失われています。
シロアリ予防効果を復活させるためには、再び薬剤を使用する必要があります。
シロアリ予防に効果のある薬剤
シロアリを寄せ付けないための薬剤を使用することでシロアリ対策が可能です。
シロアリに対して使用する薬剤は、大きく分けると以下の2つに分類されます。
- ・シロアリを殺すための薬剤
- ・シロアリを寄せ付けないための薬剤
シロアリ予防をするためには、シロアリを寄せ付けないための薬剤を用意し、使用する必要があります。
薬剤には有効期限がある
シロアリ対策に用いる薬剤は、期間の長いものでも使用してから5年でその効果が切れてしまうことが多いです。
薬剤や使用する環境などの条件によって具体的な期間は異なりますが、多くの薬剤は5年以内にその効果が切れるとされています。
- ・以前は10年以上の期間で防蟻効果を発揮していた
- ・強すぎる薬剤は人体への影響が懸念された
- ・環境への影響も懸念され、弱い薬剤が使用されるようになった
- ・結果、薬剤の有効期間が5年程度まで落ち込んだ
プロが施工しても同じこと
「プロ用の薬剤なら、何十年と効果が続くのではないか?」と思われるかもしれませんが、プロが使用する薬剤も多くの場合は5年以内に効果が切れます。
シロアリ駆除を業者に依頼した場合、防蟻のための施工をしてくれているケースが多いですが、これに用いられる薬剤も多くの場合は5年以内に効果が切れるので、過去に業者に駆除を依頼した場合でも5年経過すれば予防効果は失われていると考えなければなりません。
前回の施工から5年が経過していれば再び施工して予防効果を復活させよう!
適切な手段で防蟻効果のある薬剤を使用すれば、再び数年間のシロアリ予防効果を復活させることができます。
シロアリ予防に用いる薬剤の効果は永久に続くものではありませんが、再び施工すれば予防効果は復活します。
駆除はプロでないと難しいですが、予防のための施工はプロでなくても比較的簡単に作業できます。
土壌や木部に適切に薬剤を使用して、シロアリに対する対策効果を高めましょう。
まとめ
この記事では、以下の内容について解説しました。
- ・シロアリ発生原因の1つは「木材や木製製品が豊富にあること」である
- ・建物周辺から木材や木製製品、紙類などを撤去することで予防効果がある
- ・シロアリ発生原因の1つは「建物内部の湿度が高いこと」である
- ・換気や日当たりの確保で湿度を下げることで予防効果がある
- ・シロアリ発生原因の1つは「使用した予防用薬剤の効果が切れていること」である
- ・前回の施工から5年経過している場合は再施工する
少しでもシロアリの発生原因となる要因をなくすことで、シロアリの発生リスクを下げることができます。
とはいえ、絶対的にシロアリが近寄らないわけではないので、知らないうちに建物内にシロアリが侵入し、巣を作っている可能性があります。
もし、シロアリ被害が発生していると思ったら、早目に駆除業者に連絡して調査してもらい、必要であれば駆除してもらいましょう。