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シロアリの種類を見分ける方法と、それぞれの特徴や危険性について

シロアリ駆除の豆知識
2020.01.30

「シロアリって1種類じゃないの!?」

「種類があるってことは、それぞれに危険性も違うんじゃないの?」

犬や猫にも種類があるように、実は私たちが「シロアリ」と呼んでいる生き物にも種類があります。

この記事では、駆除業者として長くシロアリと付き合ってきた知識をいかして、シロアリの種類や種類ごとの違いについて解説したいと思います。

シロアリの種類を知ることによって、シロアリの危険性と駆除の必要性をより理解することができるでしょう。

大切な自宅をシロアリの脅威から守りたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

日本に生息しているシロアリの種類

日本には17種類のシロアリが生息しています。

メモ
  • ・ヤマトシロアリ
  • ・イエシロアリ
  • ・アメリカカンザイイシロアリ
  • ・ダイコクシロアリ
  • ・オオシロアリ
  • ・カタンシロアリ
  • ・コダマシロアリ
  • ・サツマシロアリ
  • ・コウシュンシロアリ
  • ・ナカジマシロアリ
  • ・クシモトシロアリ
  • ・アマミシロアリ
  • ・ニトベシロアリ
  • ・タイワンシロアリ
  • ・タカサゴシロアリ
  • ・キアシシロアリ
  • ・ムシャシロアリ

 
ただし、これらすべてのシロアリが私たちの思い描くような「建物の天敵」「家を食べる害虫」に該当するわけではなく、その特徴に該当するシロアリは数種類しかありません。

日本の建物に被害をもたらすシロアリの大部分は、以下の3種類になります。

メモ
  • ・ヤマトシロアリ
  • ・イエシロアリ
  • ・アメリカカンザイシロアリ

 

害虫駆除専門家の一言アドバイス
日本に生息しているシロアリのうち、建物に被害をもたらす種類は限られていると考えられています。

 

建物に被害をもたらす3種類のシロアリの違い

日本に生息しているシロアリのうち、建物に被害をもたらしている大部分は「ヤマトシロアリ」「イエシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の3種類です。

3種類のシロアリの基本データ

ヤマトシロアリ イエシロアリ アメリカカンザイシロアリ
体長 3.5~6.0㎜ 7.5~9.5㎜ 8.0~11.0㎜
生息地 北海道北部を除く日本全土 千葉以西の温暖な沿岸部 宮城県~沖縄まで
24以上の都道府県
加害箇所に巣食う 地中に大きな巣をつくる 加害箇所に巣食う
集団の個体数 2~3万匹 50~100万匹 数百~数千匹
分類 土壌性シロアリ 土壌性シロアリ 乾材シロアリ
群飛する時期 4~6月
気温が高く穏やかな昼間
6~7月
急に暑くなった天気の良い夕方以降
6~10月
急に暑くなった天気の良い昼間
建物への被害 床下が中心 建物全体に及ぶ 建物全体に及ぶ

 

ヤマトシロアリの特徴

「ヤマトシロアリ」は、北海道の西部から南は九州まで、日本全国に幅広く生息しているシロアリです。

そのため、シロアリ被害の大半はこのヤマトシロアリによるものであるとされています。

ポイント
  • ・生息範囲が広い
  • ・体長は3種類の中で最も小さい
  • ・食べた木材の中に住み着く
  • ・1つの巣に数万匹の単位で生息する
  • ・「土壌性・地下型」のシロアリである
  • ・群飛時期が早い
  • ・建物内では床下を中心に食害する
  • ・乾燥にとても弱い

 
乾燥に弱い種類であるため、湿気のこもった床下を中心に食害するケースが多いです。

シロアリの中には水を運んで住みやすい環境に変えられる種類もいますが、ヤマトシロアリはその特徴に合致しないため、基本的に地中から離れず、湿度の高い場所を好んで生活の場にすることが多いです。

ただし、シロアリには「蟻道」という得意技があります。

これは、食べた木くずなどを混ぜ合わせた専用の材料を使って、外気に触れることなく縦方向にも移動することができる通り道です。

基本的に建物というものは地面に直接木材が接しているわけではなく「基礎部分」というシロアリが食べられない部分が面していますが、蟻道を使うことで外気に触れることなく地面から基礎部分の側面を伝って木材まで到達することができます。

湿気を好むヤマトシロアリは、もし建物に雨漏りや水漏れなどが発生していれば、その個所を目指して蟻道を使って移動することもできるため、高い場所では屋根裏がヤマトシロアリの被害にさらされるケースも珍しくありません。

ヤマトシロアリは4~5月に「群飛」することが多く、この時期は群飛する他の羽アリと時期があまり被らないため、特に4月に羽アリを見かけたらヤマトシロアリである可能性を疑う必要が強くなります。

イエシロアリの特徴

「イエシロアリ」は、ヤマトシロアリと比較すると生息地域が限られており、千葉県以西の沿岸部、それも太平洋側(瀬戸内海を含む)の地域に集中しているため陸地の中心部や日本海側には生息例があまり見られていません。

被害自体もヤマトシロアリほど多くの例が確認されているわけではありませんが、もしイエシロアリの被害がはじまってしまうと深刻な被害をもたらすケースが多いと考えられているのです。

その理由は、イエシロアリの習性が深く関係しています。

ポイント
  • ・生息範囲は狭い
  • ・水を運ぶ能力を有している
  • ・地中に大規模なコロニーを形成する
  • ・1つの巣に100匹で生息するケースもある
  • ・「土壌性・地下型」のシロアリである
  • ・群飛時期は6月以降になるケースが多い
  • ・水を運ぶ能力があるので乾燥した建物でも全体に被害が及ぶケースがある
  • ・樹木を腐らせる原因になることもある

 
その厄介なところは「1つのコロニーに100万匹という規模で生息していること」と「水を運ぶ能力を有していること」です。

基本的にシロアリは「腐った樹木」のように柔らかくなった木を食べることが多く、乾燥に弱いため地中や湿った場所を中心に外から見えない場所に生息していることが多いのですが、イエシロアリは大きく異なります。

自身で水を運ぶことができるため、木材に湿気を与えて食べやすくしたり、乾燥した場所でも生息できるようになっています。

また、1つのコロニーはヤマトシロアリの数十倍の規模、100万匹という規模で形成されていると考えられています。

加えてヤマトシロアリよりも体長が大きいため1匹あたりの食害の規模も大きく、もしイエシロアリに狙われてしまうとヤマトシロアリとは比べ物にならないほどの被害を受けてしまう可能性が高いのです。

アメリカカンザイシロアリの特徴

「アメリカカンザイシロアリ」は、名前の通りアメリカからやってきた種類のシロアリであり、名前にある「カンザイ」とは漢字で「乾材」と書きます。

その名前にある通り、アメリカカンザイシロアリは「乾いた木材」を食べる習性があるため、イエシロアリと同じく湿った場所に限定せず食害が及んでしまうという厄介な点があります。

ポイント
  • ・生息範囲は限定的
  • ・体長は3種類の中で最も大きい
  • ・食べた木材の中に住み着く
  • ・1つの巣に数百~数千の単位で生息する
  • ・「乾材型」のシロアリである
  • ・群飛時期が遅い
  • ・乾燥した建物でも全体に被害が及ぶケースがある
  • ・乾燥にとても弱い

 
ヤマトシロアリの「食害した場所を巣にする」という習性と、イエシロアリの「乾いた木材でも食べることができる」という習性を併せ持っています。

巣の内部の個体数は数百~数千と極めて小さく、「ならば大した被害は出ないのではないか?」と思われるかもしれませんが、実際にはそうでもありません。

体長は3種類の中で最も大きいため1匹あたりの食事量は多いですし、乾いた木材でも容赦なく食べることができるので建物だけでなく木製の家具も食べるケースが報告されています。

3種類のシロアリの見分け方

3種類のシロアリを見分ける方法は、主に「羽アリ」または「兵アリ」で区別する方法が知られています。

ヤマトシロアリ イエシロアリ アメリカカンザイシロアリ
羽アリ 背中の一部と足先は黄色
他の部位は黒
全体的に茶褐色 頭と背中の一部は赤褐色
他の部位は黒
兵アリ 頭の形が長い長方形 頭の形が卵型 頭の形が四角形
職アリ 大きな違いはない

 
一般的に区別が難しいのは「職アリ(働きアリ)」であり、厳密には種類が違うので細かな違いがあるのですが、違いが細かいことと基本的に体長が小さいことから見た目での違いを区別することは極めて難しいとされています。

害虫駆除専門家の一言アドバイス
同じシロアリ種族でも種類が異なれば建物への被害の出方も大きく異なります。

 

シロアリと黒アリの種としての違いについて

「アリ」と聞くと「シロアリ」の他にも「黒アリ(一般的なアリ)」がいますが、名前は似ていても実は生物学上は大きな違いがあります。

分類上の違い

簡単に言えば以下のとおりです。

ポイント
  • ・シロアリは「ゴキブリ」の仲間
  • ・黒アリは「ハチ」の仲間

 

シロアリ 黒アリ
分類 昆虫網
ゴキブリ目
シロアリ科
昆虫網
ハチ目
アリ科
主食 枯死した植物 基本は雑食
成長過程 不完全変態 完全変態

 
名前や見た目は何となく似ていますが、「ゴキブリ」と「ハチ」という全く異なる生き物の仲間であることを考えると全く異なる生き物なのだということがわかります。

食性も大きく異なるため、シロアリが害虫として扱われているのに対して、黒アリは一部の有毒な種類などを除けば「害虫を食べてくれる益虫」として扱われることもあります。

羽アリの違い

共通するところでは「羽アリとなって群飛する」という特徴がありますが、「羽アリの見た目」や「群飛する時期」は大きく異なります。

シロアリ 黒アリ
羽の形 4枚とも同じ 前後で差がある
羽のとれやすさ とれやすい とれにくい
触角の形 数珠状 「く」の字に曲がっている
腰のくびれ ない ある

 

 

捕食する・捕食される関係

シロアリと黒アリは、実は「捕食する・される」という関係にあるということも知っておく必要があります。

前述の通り黒アリは基本的に雑食であり、花の蜜などの甘いものを食べることもありますが、小型の昆虫や動物の死骸などを中心に肉食することもあります。

ときには自身の何倍もの体長を持つ生き物を捕食することもある獰猛な生き物である黒アリにとって、体が小さく貴重なタンパク源であるシロアリは絶好の捕食対象となるのです。

一方でシロアリは基本的に「枯死した植物」つまり枯れ木などを食べる草食であるため、黒アリを捕食することはありません。

害虫駆除専門家の一言アドバイス
シロアリと黒アリは全く異なる生き物です。

 

自然界におけるシロアリの位置づけ

身近な存在としては「家を食べる害虫」としての位置づけであるシロアリは、しかしながら自然界では欠かせない役割を担っている生き物でもあるのです。

ポイント
  • ・主食は「枯死した植物」である
  • ・森林を保護する役割を担っていると考えられている
  • ・肉食動物の栄養源となる
  • ・キノコを栽培する種類もいる

 

主食は「枯死した植物」である

前述の通り、シロアリは「枯死した植物」つまり枯れ木などを主食としています。

自然環境の中においては、枯れて倒れてしまった木を食べて分解することができる、「掃除屋」としての側面を持っています。

木材の成分である「セルロース」を分解できる生き物は限られており、仮にすべてのシロアリが絶滅してしまったら森林を中心に自然環境の生態系は大きく崩れてしまうと考えられているのです。

森林を保護する役割を担っていると考えられている

シロアリの多くは熱帯や亜熱帯の地域の森林部に生息しており、生息する森林の保護を担っているという研究結果もあります。

乾燥を嫌い、地中を生活の中心としているシロアリは地中にトンネルを形成し、その空洞が熱帯地域の土壌の通気性や通水性を確保していると考えられているのです。

同じような役割を担っている生き物としては「ミミズ」が挙げられますが、熱帯地域にはミミズの生息例が少なく、シロアリがミミズの代わりに土壌改良を行っています。

熱帯・亜熱帯における倒木を食べて分解し、その排泄物がその地域における植物たちの栄養となることによって、森林の維持に貢献しているのです。

肉食動物の栄養源となる

シロアリの存在は、森林における植物のサイクルを維持しているだけでなく、黒アリを中心とした肉食動物や昆虫たちの栄養源として、食物連鎖の重要な役割を担っています。

前述の通り、枯死した植物の成分であるセルロースを分解できる生き物は限られており、要するに仮に倒木を食べたとしても栄養として自身の身体に吸収・還元することは多くの生き物にとって不可能なことなのです。

シロアリは、腸内に住んでいる「共生細菌」の力を借りることでセルロースを分解して自身の栄養にしています。

シロアリは黒アリなどの生き物にとっては貴重なタンパク源となり、倒木→シロアリ→肉食動物や昆虫といったルートによって食物連鎖が成り立っているのです。

シロアリを食べた生き物は食物連鎖の上位に位置する生き物、場合によっては人間の食料となる生き物の食料にもなる可能性があるため、少なからず人間もシロアリの恩恵を受けているということになります。

キノコを栽培する種類もいる

余談ですが、シロアリの中には「キノコ」を栽培している種類がいることをご存知でしょうか?

その名の通り「キノコシロアリ」と呼ばれるシロアリは巣の内部で「シロアリタケ属」というキノコを栽培しているのです。

キノコシロアリは枯れ木などの枯死した植物を食料とし、そのほとんどを消化せずに排泄して菌床を作り、特殊な菌類をそこに植え付けます。

キノコシロアリは、その菌によって分解された菌園や菌糸を食べて生活するのですが、巣からシロアリがいなくなるとそこからシロアリタケ属のキノコが成長するようになるのです。

日本でも沖縄を中心に生息例が確認されており、地元では高級食材の1つとして重宝されています。

とはいえ日本では害虫であることは間違いない

ここまで、シロアリがいかに自然において役立つ存在であるかについて触れてきましたが、それはあくまでも地球規模での種族としての特性であり、日本においては一部の種類とは言え建物に被害をもたらす害虫であることには間違いありません。

ポイント
  • ・建材や木製の家具などを食べられる
  • ・建物の耐久性が低下する
  • ・シロアリを目当てに他の害虫が建物内に侵入する

 
日本で過去に発生した大地震において倒壊した建物の多くに、シロアリによる食害が発生していたことが確認されており、地震大国である日本においてシロアリによる建物への被害が決して無視できるものではないことがわかります。

シロアリの駆除は素人には簡単なことではありませんので、「床がきしむ」「壁を叩くと空洞音がする」「シロアリの羽アリが大量発生した」といった事態があれば業者に調査を依頼し、必要に応じて駆除を依頼することをおすすめします。

害虫駆除専門家の一言アドバイス
自然界では役立つシロアリも、日本では害虫であることに間違いありません。

 

まとめ

シロアリは種類によって違いがあるとはいえ、私たちが関わる可能性のあるシロアリの多くは建物に被害をもたらす害虫の一種であることには間違いありません。

シロアリによる被害を放置すれば建物の重要な部分が食べられてしまい、最悪の場合は地震で建物が倒壊してしまう可能性も捨てきれません。

被害が小さいうちであれば駆除費用も少なくて済むケースが多いので、シロアリの存在を察知したら業者による無料調査を利用し、被害が確認されたら早めに駆除してもらうことをおすすめします。

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斎藤隆

斎藤隆

シロアリメンテナンス2代目管理人。大手の害虫駆除会社から転職で現職へ。現場経験を生かして読者のためになる情報を発信していきます。趣味はアクアリウム(^_^;)
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