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シロアリはどんな音を出す?シロアリが原因で発生する3つの音
- シロアリ駆除の豆知識
- 2019.12.25
「なんだか『カタカタ』と音がするけれど、何かしら?」
「最近、床がきしむ音が目立ってきた気がするなぁ…」
シロアリが発生することでさまざまな「音」が発生し、シロアリの存在を知らせるサインとなります。
この記事では、シロアリ駆除のプロが教える「シロアリが原因で発生する3つの音」について、その発生原因や場所について詳しく解説します。
- ・床が「ギシギシ」ときしむ
- ・壁や柱を叩くと「コンコン」と空洞音が発生する
- ・壁や床から「カタカタ」と小さな音が鳴る
- ・シロアリと勘違いしやすい音
- ・シロアリの存在を確認するための方法
シロアリ被害におびえている人必見!聞いた音が含まれていればシロアリがいるかもしれません。
目次
シロアリによって発生する3種類の音
以下の3種類の音は、シロアリによって発生している可能性が疑われます。
- ・床が「ギシギシ」ときしむ
- ・壁や柱を叩くと「コンコン」と空洞音が発生する
- ・壁や床から「カタカタ」と小さな音が鳴る
床が「ギシギシ」ときしむ
シロアリによって食べられてしまった建物は、床がギシギシときしんでしまいます。
床がきしむ原因として考えられるのは、主に以下の要因です。
- ・シロアリの被害にあっている
- ・建物が老朽化している
- ・雨漏りが発生している
「老朽化」や「雨漏り」の可能性も否定できませんが、シロアリ被害を疑う1つの要素としては無視することができません。
壁や柱を叩くと「コンコン」と空洞音が発生する
シロアリによって食べられてしまった建物は、壁や柱を叩いたときにコンコン(ポンポン)という空洞音が発生します。
基本的にシロアリは木材の表面ではなく内部を食害するため、食べられてしまった壁や柱の内部には空洞が発生するのです。
特に、一部の壁だけが他と異なる音を返す場合には、その部分がシロアリ被害に遭っている可能性が高くなります。
なお、シロアリ被害がひどい場合には柱を押したときにへこんでしまうこともあります。
壁や床から「カタカタ」と小さな音が鳴る
壁や床からカタカタという小さな音が鳴っている場合、その音はシロアリが発生させている可能性があります。
これは、シロアリの「警戒音」と呼ばれるものであり(または警告音、警報音など)、攻撃を受けたシロアリが他の仲間に危険を知らせるために頭を振って床を叩くことで発生させている音です。
壁や床の音はシロアリ自体が出す音ではないのですが、警戒音だけは現時点でシロアリがそこにいることを示すサインとなります。
シロアリではない原因で発生する2種類の音
以下の音は、シロアリではなく別の原因によって発生している可能性が疑われます。
- ・「ガリガリ・ゴリゴリ」とかじっている音
- ・「ジジジ」という音
「ガリガリ・ゴリゴリ」とかじっている音は「ネズミ」の可能性大
ガリガリ・ゴリゴリと、何か固いものをかじっている音が発生している場合には、それはシロアリによるものではなく「ネズミ」によるものであると考えられます。
シロアリは極めて小さく、仮に近くの床や壁の内部を食害していてもその音は人間には聞き取れないほど小さな音しかありません。
人間に聞こえるほど大きなかじり音ということは、より体の大きな生き物であり、日本の建物内に侵入する生き物で最も高い確率で該当するのはネズミなのです。
ネズミは歯が生え続ける生き物の一種であり、歯を削る目的や巣材を確保するなどのために何かをかじります。
- ・柱
- ・壁
- ・家具
- ・布製または紙製の雑貨類
- ・電気コード
- ・ガス管
- ・水道管
電気コードやガス管をかじられることによる漏電やガス漏れを原因として火災が発生する可能性もあるので、決して侮ることはできません。
また、ネズミは夜行性なので、夜中にかじり音が聞こえてくるのであれば、高い確率でネズミの仕業であると考えられます。
「ジジジ」という音は「ゴキブリ」の可能性大
ジジジという羽音が聞こえてくる場合、それはシロアリではなく「ゴキブリ」の可能性が疑われます。
ゴキブリは、以下の条件において音を発生させる可能性があります。
- ・危機が迫っているとき
- ・求愛行動のとき
特に厄介なのは「求愛行動のために音を出しているケース」であり、要するに繁殖の一歩手前の段階である可能性が高いのです。
シロアリ同様、駆除のために対処しなければなりません。
シロアリがいる可能性が高い5つのサイン
シロアリが建物内に巣食っている場合、以下のようなサインを見つけることができます。
- ・蟻道
- ・木くず
- ・シロアリの糞
- ・木材の穴
- ・大量の羽アリ
蟻道
「蟻道(ぎどう)」とは、シロアリが通り道として作成するものです。
- ・地面から基礎や壁を使って木材に伸びている
- ・土のような色をしている
- ・触ると簡単に崩れる
シロアリは乾燥を嫌うため、外気に触れることなく食料となる木材にたどり着くために作成します。
蟻道を発見したら、そこからシロアリの食害範囲や巣を特定できる可能性があります。
木くず
木材の近くに「木くず」が落ちている場合、それはシロアリによって食べられてしまった跡である可能性があります。
シロアリは基本的に木材の内部を食害しますが、その際に発生した木くずを木材の外に排出することがあります。
シロアリの糞
木くずと同様に、木材の近くに砂粒のような「シロアリの糞」がある場合も、その近辺をシロアリに食べられてしまっている可能性があります。
これは「アメリカカンザイシロアリ」のような、比較的乾燥に強い種類のシロアリの仕業であり、体の小さなシロアリの糞なので砂粒と見間違えてしまう可能性があります。
木材の穴
木材に穴が開いている場合、そこがシロアリによって食べられた跡である可能性があります。
前述のとおりシロアリは木材の内部を食害しますので、その際の通り道として穴を開けているのです。
大量の羽アリ
これが特に問題で、もし「大量の」「シロアリの」「羽アリ」を見つけてしまった場合は、シロアリ被害が深刻化している可能性を疑わなければなりません。
- ・シロアリは特定の時期に羽アリが大量に巣立つ
- ・遠方からやってきた場合は数匹に留まる
- ・何十匹もいる場合は近くに巣があるということ
家の中や近くから大量の羽アリが噴出しているということは、すでにその建物はシロアリによってかなり食べられた後である可能性があるのです。
今日明日にでも倒壊するというわけではありませんが、できる限り早めに業者に連絡して調査してもらうことをおすすめします。
まとめ
この記事では、以下の内容について解説しました。
- ・シロアリに食べられると床がきしむ
- ・シロアリに食べられると壁や柱が空洞音を出す
- ・カタカタという音はシロアリの警戒音
- ・かじっている音はネズミが犯人
- ・ジジジという音はゴキブリが犯人
- ・蟻道などをみつけたらシロアリがいる可能性大
シロアリそのものが出す音よりは、床のきしむ音や壁の空洞音などがシロアリの痕跡として判断しやすいでしょう。
しかし、それ以外にも「蟻道」や「羽アリ」の存在を確認したら、シロアリがいる可能性はかなり大きくなります。
シロアリ被害を放置すれば、建物の資産価値は低下し、地震発生時の倒壊リスクが増加するなどのデメリットが待っています。
シロアリ駆除は素人には簡単なことではありませんので、業者に調査を依頼し、必要に応じて駆除してもらいましょう。