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シロアリ対策は自力で可能?自分で行うシロアリ対策の方法を解説
- シロアリ駆除の豆知識
- 2019.11.08
「シロアリは業者でないと対処できないのか?」
「DIY(自力)でシロアリ対策できないものか?」
業者に依頼すれば、何であれば相応の「費用」がかかるものです。
少しでも安い費用でシロアリ対策しようと思えば、業者に依頼せず、「自力でシロアリ対策する」という選択肢が思い浮かぶのではないでしょうか?
この記事では、自力で行うシロアリ対策の方法について解説します。
目次
シロアリ対策とは?
シロアリ対策は、大きく分けると「シロアリ駆除」「シロアリ予防」「シロアリの点検」の3つに分類できます。
このうち、「シロアリ予防」と「シロアリの点検」は自力でも可能といえますが、「シロアリ駆除」に関しては素人にはおすすめできません。
3つのシロアリ対策
一般的に「シロアリ対策」と呼ばれる作業には、以下の3つがあります。
- ・シロアリ駆除:シロアリの巣を駆除し、被害の拡大を防ぐ
- ・シロアリ予防:シロアリが侵入し、巣を作るのを防ぐ
- ・シロアリの点検:家の中にシロアリがいるかどうかを確認する
すでに家の中にシロアリが巣を作っている場合、まずシロアリ駆除を行い、家の中からシロアリを追い出します。
次に、シロアリが巣を作りにやってこないように、薬剤等を用いてシロアリ予防を行います。
あとは、定期的に家の基礎部分や周辺を確認し、シロアリが近寄っていないかどうかを確認します。
シロアリ駆除は「完全駆除」が重要
シロアリ対策は「完全駆除」することが特に重要であり、これができなければ他の対策は全く意味を成しません。
シロアリの巣は地中や木材の中など、人の手の届きにくいところに存在し、巣の中には数万、多い種類だと100万匹でコロニーを形成しているのです。
シロアリ駆除のための道具は業者でなくても購入・使用できますが、道具を使っても完全駆除できるかどうかは使い方次第です。
仮にコロニーの9割以上のシロアリを駆除できたとしても、巣の奥に女王アリが健在だと毎日のように産卵して数を増やし、しばらくすれば元の規模まで数を増やすことは簡単なことです。
シロアリ予防も点検も、家の中にシロアリがいなくなった後のことを想定しているため、完全駆除できていないと他のシロアリ対策が奏功しません。
なので「駆除は業者に依頼する」のがベストな選択肢となります。
自力で駆除する | 業者に依頼する | |
メリット | 費用が安く済む 好きなタイミングで行える |
完全駆除が可能 手間がかからない |
デメリット | 完全駆除は難しい 手間がかかる |
費用がかかる 悪質業者もいる |
多少の費用を支払ってでも、プロである害虫駆除業者に駆除を依頼して完全駆除を実現してもらいましょう。
自力で行うシロアリ予防
自力でシロアリ予防を行う場合、「前回の駆除から5年以内」「3月ごろ」がベストなタイミングとなります。
薬剤を使用し、自宅周辺をシロアリにとって都合の悪い環境に変えることでシロアリ予防を手軽に行うことができます。
シロアリ予防を行うのに適した時期
シロアリ予防においては、以下の2つの時期を目安にすることをおすすめします。
- ・前回のシロアリ防除から5年が経過する
- ・3月までに済ませる
一般的にシロアリ予防に用いられる薬剤の効果は、業者が使用する物でも最長5年ほどで切れてしまいます。
そのため、前回のシロアリ防除から5年が経過する前に、新しいシロアリ予防をしておく必要があるのです。
もう1つのポイントは「3月までに済ませる」ことです。
これは、シロアリが羽アリとなって飛んでくる時期が関係しています。
- ・ヤマトシロアリ:4~5月
- ・イエシロアリ:6~7月
- ・アメリカカンザイシロアリ:7~9月
誤差はあれども、基本的に暖かくなる4月ごろからシロアリの羽アリが発生します。
そのため、3月までにシロアリ予防を済ませておけば、群飛のタイミングには予防が完了しているので効果的な予防法となるのです。
シロアリ予防に用いる薬剤の種類
シロアリ予防に用いるのは「忌避効果」のある薬剤であり、「駆除用」ではない点に注意が必要です。
- ・忌避効果:シロアリを近づけなくする成分が入っている
- ・駆除効果:シロアリを殺す成分が入っている
予防はシロアリを近づけなくするために行うため、必要なのは忌避効果のある薬剤です。
ホームセンター等で薬剤を購入する際には、駆除用ではなく予防用の薬剤を選択してください。
なお、予防用の薬剤にはいくつかのタイプがあります。
- ・液体タイプ
- ・スプレータイプ
- ・燻煙タイプ
使用する場所や利便性を考慮して選択してください。
あとは、以下のポイントにも注目しておきたいです。
- ・値段
- ・持続年数
- ・薬剤の安全性
その他のシロアリ予防
薬剤を使用するほかにも、シロアリを近づけないための対策はいくつかあります。
- ・家の周りに「木材」や「段ボール」など、シロアリのエサとなる物を置かない
- ・床下の換気を行い、湿度を下げる
木材をエサとし、湿気を好むシロアリにとって、家の周りに木材や段ボールが置いてあり、床下が湿っている建物は住処として最適です。
そうならないように、家の周りからシロアリのエサとなる木材などを撤去し、床下の換気を確保して湿度を下げておきましょう。
自力で行うシロアリの点検
駆除と予防を徹底したら、定期的にシロアリの痕跡を確認し、シロアリ予防の効果がしっかりと表れていることを確認する必要があります。
- ・木材の状態を確認する
- ・「蟻道」を探す
- ・水漏れがないかチェックする
木材の状態を確認する
シロアリの最大の標的は「木材」なので、床下を中心に木材の状態を確認しておきましょう。
- ・見た目が明らかに不自然
- ・叩いたときに空洞音がする
- ・硬いもので突くとボロボロになる
- ・床下がきしむようになった
上記のような変化があれば、すでにシロアリが建物内に侵入している可能性が高いです。
「蟻道」を探す
「蟻道」とはシロアリの通り道であり、基礎部分などに沿って土や木くずなどを材料にした細いラインが発生します。
シロアリは乾燥を嫌うため、専用の通り道を作成して建物の基礎部分からターゲットとなる木材などに到達するための通り道を確保します。
地面から基礎部分を這うようにして木材に到達している茶色いラインがあれば、そこを通ってシロアリが建物内に侵入している可能性が高いです。
水漏れがないかチェックする
水漏れが発生していると、シロアリが近づいてくる可能性が高くなります。
シロアリは湿気を好みますので、水漏れによって湿度が上がった環境になっているとシロアリが巣を作りに来る可能性が高くなります。
水漏れを発見したら速やかに修繕しましょう。
まとめ
この記事では、以下の内容について解説しました。
- ・シロアリ対策は「駆除」「予防」「点検」で構成されている
- ・完全駆除が重要だが、素人には難しい
- ・薬剤を用いる方法と、シロアリに住みにくい環境にすることで予防できる
- ・蟻道などをチェックしてシロアリが来ていないか定期的に確認する必要がある
駆除することは難しくても、予防や点検であればシロアリに詳しくない人でも比較的容易に行うことができます。
しかし、やはりプロである害虫駆除業者と比較すると、どこかにほころびが生じる可能性がありますし、道具の調達や作業の手間などが発生することは避けられません。
最善のシロアリ対策を講じたいのであれば、プロである害虫駆除業者にシロアリ対策を依頼することをおすすめします。