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シロアリ床下換気扇設置のメリット・デメリットとは?設置料金目安も合わせてご紹介
- シロアリ駆除の豆知識
- 2019.04.24
シロアリ駆除業者に「床下換気扇」の設置が必要だと言われたことはありませんか?
「シロアリ駆除なのになぜ床下に換気扇なの?」
「もしかすると、悪質なシロアリ駆除業者に騙されているのでは」
と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、床下換気扇の設置を強引にすすめるシロアリ悪質駆除業者もいるため、そう感じてしまうのも当然です。
ですが、ご安心ください。優良なシロアリ駆除業者でも床下換気扇を当然のことのように設置します。
ここで以下のような新たな疑問が生じますね。
「床下換気扇を設置するとどうなるの」
ここでは、シロアリ駆除における「床下換気扇」の重要性についてご紹介します。
この記事をご覧になることで、床下換気扇設置の意味やメリット、デメリット、設置料金目安を把握できます。
もし悪質業者が高額な床下換気扇の設置をすすめてきてもこの記事をご覧になっていれば、本当に床下換気扇が必要なのかある程度判断できるようになります。
床下換気扇の目的ってなに?
本題に移りましょう。床下換気扇がなぜシロアリ駆除に必要なのかという疑問です。
それは、多くの場合シロアリが好む環境に関係しています。
<シロアリの好む環境>
- 湿気があってジメジメしている
- 日光が当たらない
- 雨漏りがあり床や柱に染みている
- 近くに森や公園がある
上記がシロアリの好む生息環境なのですが、シロアリは日光や乾燥を嫌い、暗くてジメジメした場所が大好きです。
最近の住宅は、高気密高断熱が着目され、床下と室内の温熱環境に差を作らないような基礎断熱工法を導入した住宅が多いです。
このような住宅ですと、床下の風通しが悪く、シロアリが好む暗くてジメジメした環境になりやすいと言えます。
日本はもともと高温多湿な気候風土があり、湿気がたまりやすい国土でもあります。その中で、床下は地面から発散された水分が停滞しやすいのです。
さらに現在の住宅に導入されている断熱材や、アルミサッシなどにより高気密高断熱となり、床下や壁は風通しが悪い状況に。
換気扇をつける目的とは
床下換気扇を設置することで、上記にあげたようなシロアリが好む暗くてジメジメした環境、さらに風通しが悪い環境を改善する効果があります。
具体的には、高気密高断熱な現代住宅では床下の風通しが悪いため、そこへ床下換気扇をつけることで、「空気の流れ」が生まれます。
これにより地面からの水分の停滞を防ぐ目的があるのです。
さらに、床下換気扇によって床下に満遍なく風を通すことで、床下木材の水分含有率を下げます。これにより、シロアリが嫌う乾燥している環境を実現します。
床下換気扇を設置することで、フローリングや畳、押入れや布団のカビを抑制し、湿気の滞留を防ぎます。
このようにシロアリが嫌う環境を整えることが重要なんですね!
床下換気扇を導入するメリットとは
床下環境に換気扇を設置するメリットについては大きく分けて以下の2点です。
<床下環境に換気扇を設置するメリット>
- 湿気を撃退しシロアリが好む環境を抑制する
- シロアリ腐敗だけでなく木材の腐敗から建物を守る
床下に換気扇を導入することによって、閉塞的になりがちで風が通りにくい床下に換気が行えます。
換気を行えば、風の流れが生まれ、ジメジメした床下を風通しの良い乾燥した環境に改善できます。
シロアリは、乾燥や日光が入る環境を嫌いますから、床下換気扇の設置は有効です。
また、シロアリの好む環境を整えないという理由のほかに、床下換気扇を設置することで木材に含まれる水分によって木材自体が腐敗することを防ぐ目的があります。
多くの水分を含ませたままにすると、当然腐敗スピードが早まります。
しかし、床下換気扇で風通しをよくすれば、木材の水分含有率が低下し、腐敗せずに済むのです。
木材の腐敗が進めば、シロアリが巣を作りやすい状況になりますから、「木材の腐敗防止」と「シロアリ発生防止」が最大のメリットでしょう。
床下換気扇を導入するデメリットとは
良いことづくしの床下換気扇のように感じるかもしれませんが、実は床下のどこに換気扇を取り付けるかで、その効果が全く異なります。
具体的には、床下の空気が南から北へと抜けるように、家の北側に換気扇を設置しなければなりません。
これにより南側の取り入れ口から乾燥した外気が入り、そのまま北へ滞留した湿気を逃がす構造にします。
こうすることで、南側からは常に新鮮な空気を取り入れ、床下のジメジメした湿気を取り除くことが可能に。
ただ、床下換気扇の設置は風通しも考え、施工実績のあるシロアリ駆除業者が行わないと、全く効果を発揮しない場所に取り付けられてしまうなんてことが。
また、床下換気扇にもいくつかの種類があり、その住宅に合わせて最適なものを選ばなくてはなりません。
換気扇ならなんでも良いというわけではないのです。
外気がきちんと北側から抜けるように、方角を調査し、換気扇の種類ごとに位置の調整を行います。
それぞれの住宅によって、適正な「換気扇の数」、「換気扇の価格」、「換気扇の設置場所の工夫」が異なるのが、シロアリ悪質業者に付け入る隙を与えてしまう背景なのです。
シロアリ駆除業者によっては、全く効果のない場所に換気扇を取り付けられてしまったとなりやすいので注意が必要です。
床下換気扇の設置料金目安とは
ここでは、30坪を基準にした床下換気扇の設置料金の目安についてご紹介させて頂きます。
下記の表はあくまでも目安ですので、詳しくはシロアリ駆除業者に相見積もりや無料点検を依頼しましょう。
床下換気システム料金 | 床下換気扇種類 |
99,800円(機材のみ) | パネル式換気扇3台 |
129,800円(工事費込み) | パネル式換気扇3台+タイマー+取付部品一式 |
139,800円(工事費込み) | ブロワー式換気扇2台+タイマー+取付部品一式 |
まとめ
ここまで、シロアリ予防に重要な床下換気扇の目的やメリット、デメリットをご紹介しました。
シロアリ予防に最適な床下換気扇は、いくつかの種類があり、床下の状況によってはタイプの違う複数の設置や、送風機等の設置も必要です。
また、設置する方角等も微調整しなければならず、設置にあたっては床下換気扇の豊富な実績のあるシロアリ対策業者を選びましょう。
弊社では、現地調査からお見積もりまでしっかりと丁寧にご説明し、お問い合わせを頂いてから10分以内に専門のスタッフがご連絡をするなど迅速な対応を心がけています。
「うちも床下が気になる」
「換気扇が必要か判断してほしい」
などのお悩みでもどうぞお気軽にお問い合わせください。無料でお見積もりを作成いたします。
また、シロアリ駆除には残念ながら悪質業者もおります。そのような業者にだまされないためにも、床下換気扇の設置にあたっては1社だけでなく、複数の相見積もりを取得することが重要です。
弊社では、相見積もりの作成もお気軽にお待ちしておりますので、お声かけ下さいませ。