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シロアリ駆除の「ボロンdeガード工法」の魅力とは?
- シロアリ駆除の豆知識
- 2019.03.27
シロアリ駆除には、さまざまな「工法」があります。工法が異なるということは、シロアリ駆除を業者に依頼する際の施工内容や結果に大きな違いが生じるということでもあります。そこで、そんなシロアリ駆除の工法の1つ「ボロンdeガード工法」について紹介します。
ボロンdeガード工法とは?
「ボロンdeガード工法」とは、「ホウ酸」によってシロアリの被害を防ぐことができる防虫工法のことです。家の柱の1本1本にホウ酸を含んだ液体を噴射することによって、シロアリの発生や木材の腐敗を防ぐことができます。
ホウ酸は自然物の一種であるため、ケミカルレスで人体に優しい成分です。ホウ酸を使用したシロアリ対策はアメリカやオーストラリアでは一般的な工法であり、シロアリ以外にもゴキブリなどの害虫にも効果を及ぼすとされています。
また、昨今日本でもその被害が注目されている「アメリカカンザイシロアリ」にも効果があることが知られています(アメリカでの使用実績もありますし)。
ボロンdeガード工法のメリット
この工法のメリットは、第一に「効果が長続きする」ことです。ホウ酸は自然に揮発・分解することが無く、木材に吹き付けたホウ酸は水で流れない限りその成分が残り続けます。結果、噴射するタイプの薬剤と比較してその効果が持続しやすく、シロアリ被害に対する効果を長く享受できます。
2つ目に「安全性が高い」ことです。前述の通りホウ酸は自然物であり、人体に悪影響を及ぼす物質ではありません。また、これも前述の通りホウ酸は非揮発性なので空気を汚す心配もいらないのです。
3つ目は「保証期間が長い」ことです。効果が長続きしやすいこの工法は、業者も長期の保証を付帯させやすいのです。一般的なシロアリ駆除の保証期間が5年間であるのに対して、この工法の場合は最長で15年の保証が利用できます。
ボロンdeガード工法のデメリット
この工法には1つの弱点があります。それは「建物外部には使用できない」ということです。
ホウ酸は揮発や分解はしないものの、鉱物由来の物質なのでその成分は水によって流れてしまいます。日本は雨や台風の影響を受けやすい土地であり、雨にさらされる建物外部にはホウ酸を使用したこの工法は不適切なのです。
ホウ酸がきちんとそのメリットを活かせるためには、「雨さらしにならない」ことと「地面に付いていない部分である」ことが必要不可欠です。そのため、建物の土台や柱、家具などの室内の木材には高い効果を発揮する一方で、杭や柵など建物の外構には使用が適していません。

天田 聡

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